AI実践記

AIに丸投げでどこまでできる?ラッコのゲームを4時間で作った話

AIと最初に作ったゲームが、「ラッコのぷかぷか大冒険」 です。ラッコが海を泳いだりもぐったり、陸に飛び上がったりしながら進んでいく、スマホやパソコンのブラウザで遊べるゲームです。

ラッコのぷかぷか大冒険のゲーム画面。海に浮かぶラッコ、海底のウニ、陸の上のカニ、画面下に操作ボタンが並ぶ

結論から書くと、こんな結果でした。

  • かかった時間:完成まで4時間ほど。そのうち多くは、作ることより「公開する設定」に使いました
  • 費用:追加の費用は0円。もともと使っていたClaudeの有料プラン(Proプラン)の範囲で作り、公開は無料のサービスを使いました
  • 作るところ:ほとんどつまずきませんでした。ポロっと言ったひと言を、AIがどんどん広げてくれました
  • 公開してから:友達の反応は良かったものの、「難しすぎる」という声が上がりました

ゲームはこちらで遊べます。 ラッコのぷかぷか大冒険(スマホは横向きがおすすめです)

きっかけは「AIに丸投げで、どこまでできるか」

それまでも、AIでサイトなどをいろいろ作ってみていました。そこで気になったのが、AIにほぼ任せきりで、どこまでのものが作れるのかということです。それを確かめるには、ゲームはちょうどいい題材でした。

主人公をラッコにしたのは、浜中町を少し絡めたゲームにしたかったからです。ゆくゆくは、こういうものづくりが地方創生につながればいい、という思いもありました。

作るのは早かった。ひと言から、AIが風呂敷を広げてくれた

作る作業そのものでは、ほとんど困ることがありませんでした。

こちらがやったのは、「こんなゲームにしたい」と思いついたことを、簡単に伝えることくらいです。AIはそのひと言から、遊び方や画面の中身を広げて、どんどん面白くしてくれました。

画面を見ると、AIが用意してくれたものがよくわかります。

  • 残りのハート(体力)、集めた貝の数、残り時間、スコアの表示
  • スマホ用の十字ボタンと、「パクッ」(食べる)「ジャンプ」のボタン
  • 「左の十字で およぐ」「↓で もぐる/パクッで たべる」といった、最初の遊び方の案内
  • 海の底のウニや、陸の上のカニといったキャラクター

これを自分で一から作ろうとしたら、4時間ではとても足りなかったと思います。

時間を使ったのは「公開する設定」

4時間のうち、かなりの時間を使ったのは、ゲームを作ることではなく、インターネットに公開するための設定でした。

公開には、Netlify(ネットリファイ:作ったものをインターネット上に公開してくれるサービス)を使いました。無料で使えるのはありがたいのですが、初めてだと設定の画面でかなり迷います。

AIに任せられるのは「作る」ところまでで、アカウントを作ったり、許可を出したりするのは自分でやる必要があります。これは、このサイト「さいはてラボ」を立ち上げたときも同じでした。

友達に送ったら「難しすぎる」。誰に向けて作るのか

完成したゲームを友達に送ってみると、反響は良かったです。ただ、意見として 「難しすぎる」 という声が上がりました。

そこで、難しさの調整や、敵の配置を見直すことになりました。このとき気づいたのが、ゲームを作るなら、誰に遊んでもらうのか(ターゲット)を先に決めておくことが大事だということです。

作っている間は、自分が遊んで楽しいかどうかで判断してしまいます。でも、作った本人はゲームに慣れているので、初めて遊ぶ人にとっての難しさには気づきにくいのです。これは、作って、人に遊んでもらって、初めてわかったことでした。

バグが、思わぬかわいさに

もう一つ、思わぬことが起きました。

スマホで遊ぶと、陸を走るときのラッコの動きが、なぜか妙に素早くなってしまうのです。プログラムの不具合(バグ)なのですが、陸の上でラッコがバタバタしている姿が、かえってかわいく見えました。

AIに任せると、こちらが思ってもいなかった結果が出ることがあります。それをすぐに「失敗」と決めつけずに、面白がって残すという選び方もある。そう感じた出来事でした。

まねするなら、どこから始めるか

「自分の町を題材に、ゲームを作ってみたい」という方は、次の順番がおすすめです。

  • まず、ひと言で伝えてみる:「〇〇が主人公で、〇〇を集めるゲーム」くらいで十分です。細かいところは、AIが広げてくれます
  • 誰に遊んでほしいかを決める:子ども向けなのか、ゲームに慣れた人向けなのかで、ちょうどいい難しさは大きく変わります
  • 公開の設定には時間をとっておく:作るより、公開するほうに時間がかかることがあります
  • 身近な人に遊んでもらう:自分では気づけない「難しすぎる」は、人に遊んでもらって初めて見えてきます

「AIに丸投げでどこまでできるか」の答えは、作るところはかなりの部分まで任せられる。でも、誰に届けるかを決めるのと、公開の手続きは人の仕事、でした。さいはてラボでは、このあと作っている浜中の歴史ゲームの制作記録も書いていく予定です。