事務作業はAIに、収録は自分で。浜中のラジオ番外編の日に考えたこと
結論から書きます。事務作業はできるだけAIに任せて、自分にしかできない仕事に時間を使う。 それがこれからいちばん大切になる、と感じた1日でした。
その「自分にしかできない仕事」のひとつが、浜中町のことを話すポッドキャスト(スマホなどで聞けるネット上のラジオ番組)です。この日はその番外編を収録し、同時に、AIに事務作業を任せるためのサイトづくりも進めていました。
朝0℃、掛け布団が必要になってきた日に
10月29日の道東は、朝方が0℃。昼になっても7℃までしか上がらず、そろそろ掛け布団が必要だなと感じる寒さになってきました。
そんな日に、「浜中ファンミーティング」の番外編を収録しました。いつもとは違うメンバーで話す回です。
収録をしながら思ったのは、収録の設備をもっと増やしていきたいということでした。話す人や場所が変わっても、気軽に、ちゃんとした音で録れるようにしておきたい。番組を続けていくための、これからの課題です。
HAMANAKA FAN RADIOは「ファンづくり」の入り口
浜中ファンミーティングは、「HAMANAKA FAN RADIO」という番組シリーズのひとつです。シリーズには3つの番組があります。
- 浜中ファンミーティング:町に住んでいるからわかる浜中の日常(食べもの、風景、最近の出来事)を、ゆるく話す番組。毎月第1・第3土曜の18時に、Spotify、Amazon、LISTENで配信しています
- ディープダイブはまなか:毎回テーマを1つ決めて、町の人に話を聞いたり資料を調べたりしながら、漁業や酪農、開拓の歴史などを深く話す番組
- ゆるりと浜中便り:3つ目の番組
もとになった考えはシンプルです。SNSやラジオで町の「モノ・ヒト・コト」を発信し、浜中に関心を持ち続けてくれるファンを増やす。そして、実際に訪れる人や、「関係人口」につなげていく。
関係人口とは、移住して住む人(定住人口)でも、観光で一度来る人(交流人口)でもなく、地域といろいろな形で関わり続ける人たちのことです(出典:総務省「関係人口ポータルサイト」の説明を紹介している福島県のページ)。
実際、番組には感想が定期的に届いています。「紹介された商品を、次に行ったときに買いたい」「近々浜中へ行く予定なので参考になった」といった、町に足を運ぶきっかけになっている声もあります。
一方で、「雑談だけで内容が薄い」という厳しい声もいただきました。これは正直、耳が痛いです。でも、だからこそ中身を深めることに時間を使いたい、と思っています。
時間を生むために、事務作業をAIに渡す
番組の中身を深めるには、町の人に話を聞きに行ったり、資料を調べたり、収録したりする時間が必要です。ところが、発信を続けていると、その周りにある細かい作業もどんどん増えていきます。
そこで考えたのが、AIを自動で動かして、事務作業を任せる仕組みです。この「さいはてラボ」も、そのために作ったサイトです。
サイトの立ち上げの話は「プログラムを書かずに、AIと1日でメディアを立ち上げた話」に書きました。いまの仕組みは、こんな流れになっています。
- こちらは、写真や一言メモをAIに渡しておくだけ
- 毎朝決まった時間に、AIがそのメモをもとに記事の下書きを書く
- 下書きができると、スマホに通知が届く
- 読んで問題なければ「公開して」と返す。直してほしいところがあれば、そのまま伝える
じつは、この記事もこの流れで作られています。もとになったのは、運営者が送った5行ほどのメモです。番組の基本的な情報は、もともとGoogleドライブ(ネット上にファイルを保管しておける場所)に置いてあった資料から拾っています。
ここで大事にしているのは、AIに書かせても、確認と公開の判断は人がするということです。AIは頼めば、それらしい体験談をいくらでも書けてしまいます。でも、体験していないことが書かれていたら、町の人にも、読んでくれる人にも迷惑がかかります。だから、メモに書いていないことは書かない、事実は公式の情報で確かめる、というルールをAIに渡しています。
自分にしかできない仕事とは何か
AIに任せられることが増えるほど、「では自分は何をするのか」がはっきりしてきます。
いま考えているのは、たとえばこんなことです。
- 町の人に会って、話を聞くこと
- マイクの前で、自分の声で浜中のことを話すこと
- 寒くなってきた、掛け布団が必要になった、という季節の変化を、町で暮らしながら感じること
どれも、AIには代わりができません。そして、ファンになってくれる人が求めているのも、きっとこういう部分です。
事務作業をAIに渡して空いた時間を、こうした仕事に回す。それが番組の中身を深めることになり、町のファンや関係人口につながり、結果として自分の仕事の幅も広がっていく。そんな流れを作りたいと考えています。
まねするなら、どこから始めるか
「自分の仕事でもやってみたい」と思った方は、まず次の2つを紙に書き出してみるのがおすすめです。
- 自分にしかできない仕事:お客さんとの会話、現場での作業、自分の目で見て判断することなど
- くり返している事務作業:毎回同じような文章を書く、資料から情報を拾って整える、など
後者の中から1つだけ選んで、AIに手伝ってもらうところから始めると、無理がありません。いきなり全部を自動にしようとしなくて大丈夫です。
そして、AIが作ったものは、必ず自分の目で確認してから外に出す。この1点だけは、最初から守っておくと安心です。
収録設備のことや、番組づくりでAIをどう使っていくかも、この先の記事で書いていく予定です。